2020/07/09
こんにちは。
プリザーブドフラワーとポーセリンアーティストの長谷川素子です。
「まず自分にお花を一輪贈る」その目的は・・・
「オリジナルのデザインでプリザのアレンジを作る」。
「オリジナルのデザインでプリザのアレンジを作る」その目的は・・・
「プリザーブドフラワーの資格を生かす」
という流れなのですが、私が今まで見つけてきた「自分にお花を贈る」ということの本当の意味を今回はまとめとしてお伝えしますね。
- 自分に自信をもつ
- 楽しむことを味わう
- 自分の値段は自分で決める
私は大きく分けてこの3つだと思っています。
順に紐解いてみますね。
1. 自分に自信をもつ
これは自分の腕や技術に、ということではありません。
私は自分自身も技術的には特に優れていないし、日々練習したり教えてもらったりを繰り返しています。
もっと根本的な優劣で自分を判断しない、という意味での自信を意味しています。
具体的に一例で言うと、「私がキレイだと思うからキレイ。それでいいんだ!!」と思えること。
もっと言うと「協会で習ったから、先生が言ってたから、これがキレイなんだ、これが正解なんだ」を止めることです。
私はずっと正解のアレンジを作らなきゃと思っていたので、特にこれは直すのに時間がかかりました。
生徒さんのいいところを見つけるよりも、どこを直すといいか?という観点で見ていることが多かったように思います。
でもこれは自分の中に答えがない状態なので、常に不安なのです。
「キレイ」が知識で、自分の感覚ではないのです。
自分に花を一輪選ぶとき、誰にも遠慮せずに、誰かにこう思われたいとか万人受けしたいとか見栄をもって選ばないと思います。
自分の「キレイ」「好き」をちゃんと自分で決める練習という意味で「自分にお花を一輪贈ってみる」なのです。
もちろん協会を立ち上げたり、尊敬する先生のアレンジを伝えたい、そんな活動もあるから、私の考え方が正しいわけではありません。どっちもOKなのです。
ただ私にとって居心地がいい、自分らしくあれる考え方を選ぶことが大切なんだと思います。
2.楽しむことを味わう
これはそのまんまですね。
私たちはプリザーブドの資格を取った最初は、きっとワクワクした楽しい気持ちだったはずです。
私は花材を選んだり、花器を選んだり、ワイヤーを掛けたりの作業ひとつひとつが特別で楽しかったです。
でも仕事となったら・・・ちょっと違ってきました。
一言でいうと「ちゃんとしなきゃ」が常にある感じです。
でも私自身が生徒として習い事をいろいろしてきた中で先生が一緒に楽しんでいる方が私も楽しい、そんな当たり前に近いことに気づきました。
横に座って指示してくれるだけの先生よりも、このアレンジがどうやってできたのか、色を選んだ時のエピソード、失敗談、そんなものをお話してくれる先生の方が何だか特別なアレンジを作っているような嬉しい気持ちにさせてくれるのです。
で、よくよく思い返してみると
方法だけを指示してくれる先生は、さらに上の先生から習ったことをそのまま伝えてくれているだけのことが多かったのです。質問しても「それは習わなかったから特に決まりがないみたい」のようなお答えのこともありました。
当然、エピソードのある先生はご自分で試行錯誤されてきたからひとつひとつに思い入れがあるのです。急いでパパパッと作ったでさえエピソードなのです。
分からないところは一緒に試してくれるような先生で、レッスン後は今日も楽しかったねと言い合える先生だったのです。
私は今はレッスンよりも販売がメインなのですが、それでも同じです。
自分が楽しんでいないとエピソードは生まれない。自分が楽しくないものを「いいものですよー」って人に勧めるのは難しい、そう感じています。
だからこんな解説よりも、まずは「自分にお花を一輪贈ってみる」ことで買いに行ったエピソード、選んだエピソード、花瓶に入れた時のエピソード、を楽しんでみることをお勧めしているのです。
3. 自分の値段は自分で決める
私は協会に属しているときも、出てからも、「安くしないと売れない」と思っていました。
それは自信がなかったから、の理由に尽きます。
でも安くしようとするとベストではない材料を選んでみたり、自分の人件費を削減したり、梱包を無料にしたり・・・無理ばかりです。
こんな意味のない値下げは続けられるはずがありません。
ご注文が嬉しいはずなのに、嬉しくない、そんな状態になってしまいます。
オリジナルのデザインってなにもどこにもない特別なものではありません。パッと見た目は似たようなアレンジもきっとあります。
でも自分だけのエピソードがあるデザイン、そして自分がキレイだと思って選んで作り上げたデザインなら、自分がつけた金額にちゃんと自分で根拠が持てるのです。
それに自信があると不思議と他人から「高すぎない?」なんて言われなくなります。
私もこの不思議を味わってきたから!!
次は私の方法ですが、オリジナルのデザインを作ってきた手順をお伝えしますね。